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プロフィール

田中ようた(ぼくは16角形)

Author:田中ようた(ぼくは16角形)
著者:田中ようた(ぼくは16角形)

漫画家・イラストレーター

お仕事依頼などはyotatanaka★gmail.comにお願いします。
(スパム対策です。★を@に変えてください)


mixiに登録しました。

僕は地獄にしか友達がいないので、人間の友人がほしいです。
よかったらマイミクになってください。

私については
私の師匠であり元月刊ガロ副編集長の白取様の、 「白取特急検車場」

こちら 「ブロ栗」様


こちら 「un-soka」様


をごらんください。



「ぼくは16角形」というサイトがいくつかあるみたいですが、私が本物です。


「ぼくは16角形」のペンネームで1996-2000まで「月刊ガロ」に投稿。
「16角形」とか「16」とか「ぼくジュー」とか、呼びにくいので、
ペンネームを「田中ようた」に変えようと思ってます。

大阪在住。暴力マンガと回想記を主に描いています。
近々上京予定?


このブログはお金目的でやるつもりはないので、
アフィリエイトは一切貼りません。

どれだけマンガを更新しても僕には一円も入りませんが、
みなさんが面白いと思っていただければ
これほどうれしいことはありません。

ペンネーム考え中。

「ぼくは16角形」というペンネームで描いてました。


1996年より漫画執筆を開始。

過去の作品や新作などを更新していけたらと思っています。

雑誌掲載履歴

雑誌掲載履歴です。 名称未設定-2


無料漫画マンガ 俺の妹が毎晩ベッドに入ってくる件について
まあタイトルはアクセス集めの釣りなんですが、
本当のタイトルは「日本と結婚したい男」です。

この漫画、別に政治的な意味とか「まったく」込めてないので注意してください。

はてなの皆様、Vipperの皆様、mixiの皆様、ありがとうございます。

「アクセスが増えたアクセスが増えた頑張って半年間続けてよかった」と、
息子は泣きながら腰まである長髪を回転させつつ、今川焼きを焼いております。


読んだら「拍手」だけお願いします。
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読んだら拍手だけお願いします。



長編作品 TB(0) CM(10) 

俺の妹が毎晩お風呂に入ってくる件
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長編作品 CM(12) 

無料漫画 マンガ・コミック 殺人漫才師 とえーとオマンコとか巨乳とかまあ出ないけど一応書いとくか釣りで
殺人漫才師

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この漫画、あんまおもんないですね。
誰が描いたんやろねえ。
まあ僕なんですけどね。



いまだにお笑い芸人の夢が捨てられません。
僕は三度の飯よりお笑いが好きで、もう一日中見てました。


「明日、baseよしもとのオーディション受けにいこう!」
そう決めてから、いったい何年過ぎたんだろう…。


昔携帯で知り合った相方と、梅田のサンマルクカフェでネタあわせしたことありまして。
スパルタンX好きな、メガネのナイスガイです。

そんときに桃太郎のパロディの「西成太郎」というネタを僕が考えまして。
大阪西成に住んでる48歳の無職のおっさんが鬼(消費者金融)退治に行くネタで。

じゃあ舞台でやろかー、ということになったのですが、
なんかね・・・。
結局やらんのよね。


「今度」とか「明日」っていう言葉は敗者の言葉。
「今度」は絶対にこないから。
勝者の言葉は「今」。



だけどそれがなかなか実践できないんだよなあ。



う〜にゃんにゃん!


長編作品 CM(0) 

無料漫画 悩み 2000年製作
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2000年に描いたものなので、
ネタの内容古いのですいません。
未分類 TB(0) CM(3) 

僕はどんなアダルトビデオであれ一度は「挑戦」する

あらゆる物事・芸術品において「中立・雑食」の
スタンスを取っている僕は、
たとえば食べ物にしても特に好き嫌いをせずに食べるし、
映画もハリウッド系、ミニシアター系を問わず、平等に接する。
つまりできる限り、物事に「壁」を作らずに接している
とりあえずは接してみた上で取捨選択するわけで、
はじめから先入観を持って切り捨ててしまうのは、あんまりよくない
(「人間」の好き嫌いだけは恐ろしく偏っているが)。


もう少し下世話な話で言えば、
僕はどんなアダルトビデオであれ一度は「挑戦」する。
ただ、どれだけ雑食をモットーにしても、
ゲロと獣姦ものと血液系SMはダメだった。
ふだん人を刺す漫画ばかり描いているけれど僕は本物の血液が苦手なのだ。



そのスタンス――中立性・雑食性――は、
音楽においても同じように発揮される。

僕の音楽遍歴は幅広く、
ロックに始まりジャズ、ヒップホップ、R&B、トランス、ハウス、テクノ、
クラシック、ヒーリング・ミュージック、メタル、ハードロック、
ファンク、フリーソウル、レア・グルーヴ、ドラムンベース、
マイルス・デイヴィスからアレステッド・ディヴェロップメント、
果てはミヒマルGTからアニメソングまで何でも聴いた。

だけど。

やはり遺伝子に組み込まれた「好きな音」がある。
僕にもひいきのアーティストというものがいる。

以前ガロの漫画を読んでくれていた方から、
「田中さんがヒップホップの話をするなんて驚きました」と
メールを頂いたことがある。

「ダボダボの服に金のネックレス」という、
ステレオタイプなBボーイ・ファッションが、
僕の漫画の作風とあまりにもミスマッチなので驚いたのだろうけれど、
それは前述したとおり僕の「雑食性」が成せるワザだ。

たとえば2パックやnotorious B.I.Gやエミネムらの、
ギャングスタ・ラップが持つマッチョイズムは
僕の感性にそぐわない部分もあるけれど、
別にそういったファッション自体には興味がなくって、
ただ僕は音楽としてヒップホップを楽しんでいるだけなのだ。

それに、ヒップホップ・アーティストのすべてが、
金ネックレスでマッチョで外車にAクラスクイーンをはべらせて
ワイン飲んでマリファナ吸ってホーミーとレイドバックで
ダウンタウンをハングアラウンド…、
ってわけじゃない。

デラソウルやトライブを挙げるまでもなく、
もっと「メガネ」を感じる曲だってたくさんある。
メガネ…、まあ知性ってことだ。

で、今回は知性を感じるヒップホップ最右翼を紹介。

今までラップ/ヒップホップを本当にたくさん聴いてきて、
つまらないもの、すばらしいものにたくさん出会ったけれど、
そういった「好き嫌い」を超える曲に出会うことがある。

そういう曲に出会った瞬間は、
まるで「死ぬほど好みの女性から、愛の告白をされた」ような、
そんな夢心地な気分になる。
もちろん僕と彼女は結婚することになる。

それは奇跡に近い。


-------------


最愛の妻を紹介しよう。

"Pase Rock / The Old Light"だ。

前にこのブログで紹介したNujabes絡みなのだが、
ジャズの空気を感じるヒップホップに、どうも僕の耳は弱いらしい。

はじめにこの曲の存在を知ったのは渋谷のジャズDJ須永辰緒氏が作った
「World Standard」というミックステープだったが、
テープを聴き終わった直後にレコード・ショップに向かい、
一心不乱でこの曲を探しまくり、
見つからなかったために家に帰りネットをサーフして掲示板に書き込みさえした。
めんどうくさがりの僕がそこまでアクティヴになれることなんて、
彼女と仕事のこと以外にはめったにない。
努力の甲斐あってか、僕のiPodにはめでたくこの曲が入っている。

衝撃的なピアノ・イントロから始まる、めくるめく4分間。
こういう表現は陳腐かもしれないけど、
「敷き詰められた薔薇のベッドに埋もれてセックスするような」感じ。

iPod片手に布団にもぐりこみ、明かりを消して耳を澄ませ、
この曲に何度心を震わせたのだろうか?

今までに何百回と聴いたのだがいまだに暇さえあれば聴いている。

この曲は間違いなく僕の「ヒップホップ版・心のベストテン第一位」で、
今後も揺らぐことは絶対にない。

ぜひ聴いてみてください。


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無料漫画 うさねこ改め「あにまる団」
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無料漫画 うさねこ改め「あにまる団」です。

諸般の事情で「あにまる団」になまえをかえます。

よろしくウッサー。マジでウッサー。ポメポメ。


あにまると言えば、

死ぬかと思ったのがコレ。
最近、いちばん心にヒットした動画。



チープなメロディ、間抜けな歌声、ピンクのトレーナー。
歌とダンスずれてるし。




俺もドラゴン探検隊に入ろっと。
未分類 CM(0) 

無料漫画
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前に書いた「真夜中のリストカット」という小説がわりと評判よいので
似たような感じで一本書こうと思っている。

傷ついた人、ギリギリの状態にいる人を、精力的に書きたい。

昔のほうが、自由に書けた。

今はけっこう見てくださる人たちがいるのだが、
そうなると今度は何もしゃべれなくなる。

僕が何か言葉を発すると、必ず誰かが傷つく。

特に僕の表現には、生死を扱うものや、暴力、エログロナンセンス、
自殺や殺人が多いから。

だけど誰かを傷つけるのを恐れてたら何も書けない。
誰も傷つけたくないけれど。

ジレンマに陥っている。

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東京でまた凄惨な事件が起こったのでむかむかしている。
レイプや殺人事件が起こるたびに、犯人に同じことをするべきだ、と思う。
目には目を、歯に歯を。レイプにはレイプを。殺人には殺人を。

犯人には、100倍の苦しみを与えるべきだ。

俺が神だったら、あの犯人なんて五秒で銃殺だ。
いや、すぐ殺すのはフェアじゃない。

女性をレイプして殺すようなゴミクズは、

屈強なホモ集団の小屋に10000日間監禁して輪姦・蹂躙し、
最後は肛門に三十センチくらいの鉄柱を突き刺して殺し、
ガソリンで焼いて、死肉を豚に食わせるべき。
その豚のクソを別のレイプ犯に食わせるべき。

みんな、そう思わないか。俺はそう思う。

司法は星島容疑者をさっさと殺してくれ。
加害者は刑務所での〜んびり暮らすわけですよ。
本も読めるしテレビだって見れるしね。

星島を巨大ミキサーにほりこみ、刃で細かく八つ裂きにしたい。

未分類 CM(2) 

無料漫画 マンガ・コミック 真夜中のリストカット
こういうとき、何を考えればいいんだろう?
楽しかったこと?
それとも、つらかったこと?

私の十九年の人生で、楽しいことなんて何もなくて、
ただつらいことばかりだった気がする。

痛いのかな。
でもたぶん痛いなんて考える暇もないんだろう。
一瞬でおわるんだ。

アナウンスが響く。

「新快速が通過します。黄色い線の内側でお待ちください」

包丁はもともと物を切るために作られたもので
人を刺すために作られたものじゃない。

電車だってそう。もともとは人を運ぶために作られたもの。
決して、人の体を粉々にするために作られたものじゃない。

こういうのをシニフィエとか、シニフィアンとかいうんだったかな。
大学の講義で習ったんだっけ。
退屈な講義だった。

大学の一回生のころサークル内の先輩にコクられて付き合うことになった。
先輩はビジュアル系のバンドでボーカルとギターをしてて
すごく人気のあるバンドで取り巻きもたくさんいて
なんで私みたいなのを選んでくれたのか知らないけど
そのうち私はサークルの女子の間で憎まれるようになって
シカトされ出していつのまにか輪の中から孤立しはじめた。
私はまだ処女で先輩にコクられたときはマジで舞い上がっちゃって
二つ返事でOKしたんだけど実は彼はただのヤリチンで
だれかれかまわず口説いてて特に処女キラーだってあとで知った。
彼のくどき文句は、

「えっ君って処女なの?でも大丈夫俺は痛くしないでできるから安心してね」

たしかに私もホテルでそういう風に言われた。しかも、めっちゃくちゃ痛くて泣いた。

そのうち先輩には別の彼女ができて
(私の処女を奪ったら興味を失ったのかとたんに距離を置かれた)、
サークルでは私の孤立が続いてて大学に行くのがほんとにイヤになったから、
授業そっちのけでバイトをはじめた。

居酒屋のバイト。
バイトの先輩にすごくやさしい人がいた。
はじめてあったときからなんだか好意を持てた。
どことなくサークルの先輩に似た、茶髪の人。まじめそうで、でも目は鋭かった。
今はこんなとこでバイトしてるけどいつかは武道館でライブをするのが夢だって言ってた。

バイト帰りに寄った公園で彼が私に告白してキスしてくれたとき、
実は初日からミキちゃんのこと好きだったんだよって言ってくれた。
すっごくうれしかった。

正式に付き合うことになって、私は彼の下宿で一緒に住むことにした。

はじめはすごく仲がよかった。毎日一緒のベッドで寝て、彼の胸は暖かくて幸せだった。

彼が豹変したのは私がサークルの例の先輩とメールしてたのがばれたから。

彼は私を拳で殴った。
「本気で殴ったんじゃないからな俺は女を殴るタイプじゃないしフェミニストなんだからな
今回はお前が悪いんだぞだってお前は俺以外の男と関わろうとしたんだからな
俺が本気で殴ったらお前は今頃墓の中にいるんだぞ昔ボクシングやってたんだからな」

そう彼は言ったけど、たぶん本気で殴ったんだと思う。

だって私は鼻の骨を脱臼した。

男の人って一度女性に暴力を振るうととクセになるらしくって
その「鼻脱臼事件」以降、ことあるごとに、些細なことで彼に殴られた。
殴った後彼はいつもおまえのために殴ったんだお前は体が痛いかもしれないけれど
俺だって心が痛いんだ本当は殴りたくないんだけどお前がわかってくれないからだ
とか言って、頭をたくさんなでてくれる。
好きだとか愛してるとかたくさん言ってくれる。
だから私も彼をいとしく思う。

私を殴った後、彼はすごく暴力的になる。
動物のようなセックスをする。
彼の暴力は愛情表現のひとつなんだと思っていた。
ドメスティック・バイオレンスなんて言葉は知らなかった。

日を追うごとに彼氏の暴力はさらにひどくなった。

私が食事を少し残した(カレーのグリーンピースを二粒)だけで
背中にドロップキックされた。
真夜中私の寝相が悪くって、それが原因で彼の腕がしびれたらしくって、
彼は私の髪の毛を引っ張って立たせて壁に何度も私のおでこをぶつけた。
そのときは部屋が暗くて気がつかなかったけど、
朝鏡を見るとおでこに大きな傷とかさぶたができてて
鼻の辺りまで乾いた血がべったり張り付いてて、壁は血まみれだった。
それを知った彼は私をものすごく強く抱いてくれた。
「ごめんなごめんなミキ。ごめんな。本当にごめん。
ごめんな。お前が嫌いでこんなことするわけじゃないんだ。
おでこいたい?薬塗ろうか?ごめんな。俺なんか死んだほうがいいよな」
おでこに何度もキスしてくれた。彼の唇が触れるたびに鈍い痛みが走った。

同棲を始めて三ヶ月もすると、彼氏のことがすごく怖くなってきた。

ほんとに怖い。

夜も、朝も、昼も眠れない。

彼の家を出て行きたいけれど、実家には戻りたくない、
だってお父さんがお酒飲んで暴れて、お母さんを殴るから。
お母さんが、ごみを見るみたいな目で私を睨むから。

彼氏の家で、はじめてリストカットをした夜のことをよく覚えてる。
テレビでは生放送のバラエティ−番組がやっていた。
お笑い芸人たちがパイをぶつけ合ったりしてて、すごく楽しそうだった。
別世界、という言葉を思った。
バラエティー番組と、私。
この二つの相反する世界が、いま同時に進行しているなんて信じられない。

図工用のハサミで手首をなぞる。
刃が鈍くて思うように切れない。
それでも切ったところがちょっと赤くなって、血がにじんでくる。
赤い手首を見ていると、自分は生きているんだって、少しだけ思う。
押さえつけた真っ白なティッシュが赤くにじむのをみて、
私は何ヶ月かぶりに少しだけ笑った。

ティッシュは便所に流した。ゴミ箱なんかに捨てたらまた殴られるから。
洗面所で手首とハサミを入念に洗った。

二時間後帰ってきた彼氏は私の手首の傷にまったく気がつかず、
三分程度の自分勝手なセックスをして(顔に出された)、
さっさと寝てしまった。

彼のことが好きだった。

彼が毎日私を殴ったとしても。突然私の財布からお金がなくなったとしても。

我慢強い私のコップがあふれたのは、昨夜のこと。

もともと私のコップはそんなに大きくない。
マグカップほどもない。ヤクルトの容器程度の、小さなものだ。
それでも、なんとかこのいびつな世界で、がんばって生きてきた。

これからだって、溜まったら汚れた水を捨てて、新しい水を汲んで。
そうして、自分をごまかして生きていくつもりだった。

バイトから帰ってきて下宿のドアを開けると、知らない真っ赤なヒールが置いてあった。
そして、部屋の奥から声が聞こえた。

例の声だ、とすぐわかった。

あの動物的な。

我慢しようとしても出してしまう、女性のあの声。

「これが、いいんだろ?」って彼の声がかすかに聞こえた。

私はアパートの階段を駆け下りて、ただ走った。
どこへ?知らない。

どこへも行けない。行く場所がない。

走ってる最中にケータイを橋の上から川に投げ捨てた。

無我夢中で、一時間くらい走った。

気がついたら見知らぬ町の公園にいた。

ベンチに座った。

黒猫が寄ってきて、私の足元に体をすり寄せてきた。
えさがほしいのだろう。
ポケットを探る。
入ってたメントスを一粒渡したけどそっぽを向かれる。

ごめんね、何もない。

私にはもう何もないんだ。

彼を抱いたまま、ベンチに横たわって寝た。彼の体はすごく温かかった。
性別なんてわかんないけど、この猫は、オスだ。オスに決まってる。
そうじゃないと、この世界なんてもう何も信じられない。
神様、おねがい。

目覚める。
午前6時。

猫はいなくなっていた。

ホームレスが話しかけてきたから逃げる。

食欲はない。酔いたい。
コンビニで缶チューハイを買う。

飲みきれずに半分残したままゴミ箱に捨てる。

私は駅に向かう。

ホームに立つ。雑踏。人間の声。
ふだんあれほど苦手な人ごみにいても、不思議と落ち着いている。

電車は、人生の縮図だと思う。
中学生、高校生、大学生、サラリーマン。
電車に乗っている人たちは、文字通り、
社会のレールの上で生活しているひとたち。

私は、今から、「社会」に飛び込む。
そう決めて、切符を買った。
切符には、「渋谷120円」って書いてる。
だけど私が渋谷に着くことはない、もう二度と。

耳をすます。いろんな音が聞こえてくる。
人の笑い声。女子高生が携帯で話す声。鳥の鳴き声。
中年男性が新聞をめくる音。
世界はこんなに「音」にあふれていたのか。

そして、遠くから迫ってくるのは、電車の車輪が回る音。
それは、どんどん、どんどん近づいてくる。

私は目を閉じて、足を一歩前に踏み出す。

もう一歩。

黄色い線を踏み越える。

もう一歩。ここでいい。

電車は、もうすぐそこにまで近づいている。

体がこわばる。

だけどなんだか、飛べそうな気がする。

恐怖心はまったくない。さっきのお酒で酔ってるのかな。どうなんだろう。
まあ、もう、どっちでもいいや。

そのとき思い出したのは、幼稚園に通ってたころのことだった。

幸せだった。

あのころ、お父さんも、お母さんも、仲がよかった。
はじめのパパ。

あのころ、インターホンが鳴ると、私は走り幅跳びの選手になった。

玄関に駆け出して、ジャンプ。

パパは大きな胸と笑顔で私を受け止めてくれる。

ママ、なんでパパと別れちゃったの?
ミキは、新しいお父さんなんていらなかったんだよ?

お金もいらない。何もいらない。

私がほしかったものはひとつ。
私のすべてを受け止めてくれる、愛してくれる誰か。

ただそれだけが、ほしかったんだ。

頭のどこかで、インターホンが聞こえた。パパが帰ってきたんだ。

はじめに右足が、次に左足が地面を離れる。

何もかもがスローモーションで流れる。

空中に飛び込んだ瞬間、一瞬、自由になれた気がした。

視界のはじっこに「ヤマダ耳鼻科」と書かれた看板が見える。

誰かが叫ぶ声。

電車の警笛が、私の鼓膜をつんざく。
今までに聞いたことがないくらい、大きな音。

その音さえ、心地よく思った。

文章 CM(12) 

竹内先輩の彼女のヤリマンが介入するあたりから
今、僕と紗知は日本を遠く離れ、太平洋を漂っている。

魚群の中心にクロールし、深海魚に挨拶をする。
エイの背中に乗っては、たこつぼに手を突っ込み、人食いザメに追い掛け回される。

ガラスにべったり張り付いた指紋に気が付いて、一気に現実に戻される。

「サメの肉ってどんな味するのかな?」
「不味そうですよね」

紗知の横顔に青い光が反射し、彼女の頬の上で名前も知らない奇妙な魚が泳いでいる。
頭上のスピーカーからヒーリングミュージックが小さく流れている。

「やばかったんや!」

大声がして振り向く。
すぐ隣で、ホスト風の男と、ホステス風の女が会話をしている。

「ほんまに!ほんで、尿検査をしろってことになって
そんでどうなったと思う?尿検査切り抜けなあかんわ、思って」

いや、会話じゃない。
男が一方的にしゃべり、女はただうなずいているだけだから。

「警察に、何で尿検査なんかせんとあかんねん、ってゆうたんや。
そやけど、どうしても尿をとらなあかんってことになって、
俺先輩に相談したんや。竹内先輩。お前も知ってるやろ?」

そばに座っていた子連れ夫婦が、怪訝そうな顔で彼らに一瞥を与え、立ち去る。

「空気」をことごとく破壊していく彼が、
LSDやらシャブやらヘロインやら尿検査やら物騒な言葉を発するたび、
水槽にヒビが入るように思う。

滑稽で、かっこよくて、非常に…サメよりスリリングだ。

「太平洋にあんな金髪の魚おったっけ?」と僕。
「いたんでしょうね」

男はその後もしつこく同じような話を続ける。
退屈そうな女は、もはやうなずくことさえやめている。
場の空気どころか、連れている女の心も読めていない。

どうやら尿検査は無事に切り抜けたらしい。

仲間たちと竹内先輩の車に乗りこみ御堂筋線を猛スピードで走り抜けて警察を巻くあたりで、
女が不機嫌そうに立ち上がる。

僕はがっかりする。

それはたぶん、
ジャンキーの彼が破壊された脳みそで必死に紡いできた、
この物語のクライマックス・シーンだったはずだ(だってカーチェイスだよ)。

いちばん面白そうなところで立ち上がるなんて、この女はふざけてる。
こいつはきっと、映画を粗末にする女だ。
上映中に携帯を開いたり、大きな声で話したりするに違いない。

女の気持ちもわかる。
たしかに退屈な映画だった。

彼の話はやや冗長すぎた。
ストーリーは本筋を逸れて二転三転するし、
一度した話を何度も繰り返すし、
目はうつろだったし、
たぶん、彼はその日も尿検査をすべきだった。

それでも、竹内先輩の彼女のヤリマンが介入するあたりから、
物語はようやく面白くなってきていたのだ。
彼の話はたぶんハリウッドタイプじゃなくて、ヨーロッパ映画なんだ。
はじめは退屈でも、後半から一気に盛り上がるはずだったんだ。

だけど女は席を立った。

怒って去る女を、男が追いかける。
「ほんでな、ヒロシ、どうなったと思う?ほんまにあいつメチャクチャやで!」

思わず僕は突っ込む。

(女ブチギレてんのに、まだその話続けるんかい!)

最後までパンクな男だ。
彼らは太平洋を抜け、ナイル川に沈んでいく。

ヒロシがうまく警察を巻けたのかが気になる。




僕たちは水族館を出る。
入り口前で、
カラフルな衣装を着た男が火炎瓶を振り回し、
観客の喝采を受けている。

「以上で、終わりです!
いかがでしたか、僕のショウは?面白かったですか?」

客が声援で答え、誰かが指笛さえ鳴らす。

男はギターケースを開くと、
声色と頬の筋肉を二オクターブ程上げて、
「ちなみに、僕は帰りの電車賃がありません!
ショウを続けるためには、みなさんのお気持ちが欲しい!
小さいのでも、もちろん構いませんが、
えーと、ああ、ぶっちゃけます!できれば福沢さんが書いてある紙が欲しいです!」

一斉に客が去る。
魚の群れが散るごとく。

「大道芸人ってな、お金の話するの、やめたほうがええと思わん?」
「そうですね」
「なんか、ガッカリするよな。子供も見てるのにな」

この水族館のすぐそばに寿司屋があるのはどうなんだろう。
変り種を揃えていて、サメだって食べられる。
そういや昔、動物園に行ったとき、
ニワトリ園やアヒル園のすぐ前で平然とフライドチキンが売られていた。
遠足で農場に行ったときに、
興味本位で弁当のとんかつを豚にあげたら大喜びでむさぼった。
ホスト風の格好で水族館を闊歩して放言を撒き散らすのはさぞ楽しいのだろう。




結局、「市場経済」という名のいびつな線の上では、

水商売風の男女もエイもサメもドラッグもフライドチキンも
尿検査も寿司屋もニワトリ園も火炎瓶も大道芸人もヒロシも
ガラスにべったりついていた指紋もとんかつも、

僕も彼女も、

「円」という価値で換算される単なる記号なんだな、と改めて思った。

回転寿司を食べて帰った。

文章 CM(2) 

無料漫画 あーあ
漫画を描くのは時間がかかる。
だけどやっぱり楽しいな。

昨日の「畳む」は二ヶ月くらいぶりに描いた漫画なんですが、
絵のタッチを意識的に変え、いつもより細い線を使いました。
だけどいつもの毒が出せてないような気もします。むずかしいなー。

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食事制限で試験的に炭水化物を抜いていたら、体重が61キロになっていた。
このままのペースで進めば50キロ台も夢じゃない。
いや、もう目前だ(^w^#)ビキビキ

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肩と背中が殺人的に痛い。
このまま自分の体に殺されるのかもしれない。
何でもヘルニア手術(うろおぼえ)とかいうのがあるらしくて、
頑固な肩こりによいらしい。一日入院して帰れるそうだ。
受けにいこうかしら。

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と、今日は普通のブログを書いてみました。

未分類 CM(2)